エアコンを自分で取り付けることに不安を感じている方は多いです。エアコンの取り付けは専門的な技術が要ると思われがちですが、適切な知識と道具があれば自分でも取り付けられます。本記事では、エアコンを自分で取り付ける方法や必要機材、具体的な手順や注意点について詳しく解説します。
記事を読み、自分で正しくエアコンを取り付ける方法を学びましょう。
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エアコンの取り付けは専門業者に依頼するのがおすすめ
まず大前提ですが、エアコンの取り付けを素人が自分で行うことは全くおすすめできません。ということだけはお伝えしておきます。
エアコンの取り付けには専門的な技術や知識が必要です。電気配線や配管作業が伴うため、未経験者が取り付けると機器の故障や事故が起こる危険があります。作業内容によっては資格が必要な場合もあり、無視すると法的な問題が生じます。
自分で取り付けを行うと、メーカー保証を受けられなくなる可能性が高いです。設置ミスによって冷房効率の低下や水漏れを引き起こすリスクもあります。エアコンの取り付けは、専門業者に依頼することが最も安全で確実な方法です。自分で取り付ける際は事前準備をしっかり行い、細心の注意を払ってください。
コスパの良いエアコン取り付け業者の探し方は、こちらの記事をご覧ください。
それでもエアコンの取り付けを自分でする場合の注意点
エアコンの取り付けを自分で行うには、慎重な計画と準備が必要です。適切に行えばコストを削減できますが、注意点を守らないと機器の故障や事故を招くリスクがあります。
絶対に以下の点を守りましょう。
- 作業は必ず2人以上でおこなう
- エアコン取り付け経験者に指導してもらいながら進める
- 必要な道具をそろえる。
特に最低限必要なものとしては以下が挙げられます。
- ドライバー
- モンキーレンチ
- ニッパー・ペンチ
そもそもこれらの工具が手元にない場合は、専門業者に依頼すべきでしょう。実際のエアコン取り付けには、これらだけでなく、もっと多くの専門工具を必要とするからです。
難しい設置でなければ、くらしのマーケットで探せば1万円台で取り付け依頼することも可能ですし、工具を揃えるよりも結果的に安く済む可能性も大いにあり得ます。
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エアコンを自分で取り付ける際に必要な機材
エアコンを自分で取り付けるには、いくつかの専用機材が必要です。本章では次の3点を解説します。
- レンタルしたほうが良い機材
- 購入したほうが良い機材
- 購入が必要な部品
レンタルしたほうが良い機材
初めてエアコンを取り付ける場合、必要機材を1から揃えるのは大変です。レンタルサービスを利用すると必要機材が安価で揃い、安心して作業ができます。レンタルしたほうが良い機材は以下のとおりです。
- 真空ポンプ
- 真空ゲージ・ホース
- フレアツールセット
- 配管カッター
以上の機材は頻繁に使用するわけではありません。レンタルすれば費用が抑えられ、保管場所にも困らないです。特に真空ポンプやフレアツールセットはエアコンの取り付けに特化した機材です。使用頻度が低いため、購入するのはコスパが悪いかもしれませんね。
工具レンタル会社をご紹介しておきます。
>>株式会社アイテック https://ainoaru.com/rental/
購入したほうが良い機材
エアコンを自分で取り付ける際、長期的な視点に立つと購入したほうが良い機材もあります。主な機材は、以下のとおりです。
- 電動ドリル
- 水準器
- ドリルビットセット
- 絶縁テープ
- 結束バンド
以上の機材は他のDIYにも役立つため、投資価値が高いです。電動ドリルは取り付け穴を開けるだけでなく、家の修理や組み立て作業に役立ちます。水準器はエアコンを正確に取り付けるのに必須です。エアコンは水平に取り付けないと、水漏れを起こすなどのトラブルに繋がります。
ドリルビットセットや絶縁テープ、結束バンドなどの小物も揃えておくと、取り付け作業がスムーズに進みます。
購入が必要な部品
エアコンを自分で取り付ける際は、部品を購入する必要があります。部品が揃っていないと作業がスムーズに進みません。事前にリストアップしておきましょう。必要な部品は主に以下のとおりです。
- エアコン本体
- 据付板
- ドレンホース
- 冷媒管(配管)
- 電源ケーブル
- 配管保護テープ
- 架台またはブロック
- パテやシリコンシーラント
- 配管カバーやカバーキャップ
- ビスやアンカー
冷媒配管や電源ケーブルがないと、エアコンは全く動きません。据付板や室外機設置用の架台も、設置を安定させるのに不可欠です。配管保護テープやパテ、シリコンシーラントは、配管の保護や穴あけ後の防水処理に使用します。
エアコンを自分で取り付ける手順
エアコンを自分で取り付ける手順は、以下の6つです。
- 取り付け位置を確認する
- 据付板を取り付ける
- 配管用の穴を開ける
- 室内機を取り付ける
- 室外機を取り付ける
- 配管とドレンホースを接続する
ここでは大まかな流れだけをご説明します。細かい手順は機器によって多少異なるため、詳細は取り付けるエアコンの据付説明書をご覧ください。
初めて自分で取り付けをする場合には、経験のある方と一緒に作業してください。
取り付け位置を確認する
エアコンを取り付けるには、まず取り付け位置の確認が大切です。適切な位置に取り付けることでエアコンの運転効率が良くなり、寿命も長くなります。取り付け位置を決める際は、以下を考慮しましょう。
- 壁の強度
- コンセントの位置
- 配管の取り回し
- 室外機の設置スペース
- 日当たりや風通し
壁の強度が十分でないと、エアコンがぐらついたり、落下の危険もあります。取り付け位置付近にコンセントがあるかも確認してください。配管の取り回しや室外機の設置スペースも重要なポイントです。
据付板を取り付ける
据付板を取り付ける際は、壁の強度と水平を確認してください。据え付け板が斜めっていると、エアコン室内機から水漏れを起こす可能性が高まります。水準器を使うと確実に水平が確保できるでしょう。取り付け位置が決定したら、穴を開ける箇所に鉛筆で印をつけてください。
据付板を壁に合わせてネジでしっかり固定したら、取り付けは完了です。
配管用の穴を開ける
初めから壁にエアコン用の穴が空いている場合にはこちらの作業は不要です。
この作業は、数ある作業の中でも今までエアコン取り付けをしたことのない素人が自分で行うべきではありません。家の重要な柱を破損する可能性があるからです。また古い家の場合には、穴あけ作業前に家の断熱材にアスベストが使用されていないかをチェックすることが法律で義務付けられています。家の倒壊や法律違反のリスクがある以上、穴空け作業が発生する場合には、業者に依頼してください。
配管用の穴はエアコンの効率や耐久性に影響するため、正確に開けないと故障の原因になります。配管の位置を確認し、壁にドリルで穴を開けます。穴を開ける際は、ドリルビットのサイズを配管の直径に合わせることが大切です。誤ったサイズを使うと配管が通りづらくなるので、気をつけましょう。
壁の内側には、保護シートを敷くのがおすすめです。シートを敷くことで、穴開け時に生じる粉塵や破片を防げます。穴は垂直に開けるようにしてください。斜めに開けてしまうと配管の通り道が歪み、エアコンの性能に悪影響を与えます。配管周囲の防水対策も徹底しなければなりません。外壁には防水キャップを設置しましょう。
穴に配管を通す際は壁の内と外を確認し、無理な力をかけないでください。配管を通したら配管を固定し、空気や水が入らないようシーリング材で隙間を埋めます。防水テープで配管を保護することも重要です。
室内機を取り付ける
室内機を取り付ける際は、以下の手順で行ってください。
- 水平を確認する
- フックを据付板に引っ掛ける
- 電源コードや配管を配置する
- ネジで固定する
- 配管やドレンホースを外へ通す
室内機は水平に取り付けることが重要です。水平が取れていないと、水漏れのリスクがあります。室内機の背面にあるフックを、据付板のフックにしっかり引っ掛けましょう。室内機の電源コードや配管は正しく配置してください。
室内機を据え付け板にしっかり固定し、配管やドレンホースを壁の穴へ通す作業を行ったら、室内機の設置は完了です。
室外機を取り付ける
室外機を取り付る手順は以下のとおりです。
- 基礎を準備する
- 防振ゴムを取り付ける
- アンカーやボルトで固定する
- 排水ホースを設置する
- 室内機からの配管と電源線を接続する
室外機を取り付ける際は、安定した水平な基礎を準備します。コンクリートブロックや専用の据付台を使用すると作業しやすいです。室外機の底面に防振ゴムを取り付けると、振動や騒音が軽減します。室外機を基礎の上に設置し、アンカーボルトでしっかりと固定してください。固定が甘いと地震や強風で外れてしまいます。
排水ホースを設置する際は、適度な勾配を作るのがポイントです。勾配を作ることで結露水を効率よく排水できます。電源接続は電気工事士の資格が必要な危険が伴う作業です。必ずエアコン取り付け経験のある電気工事士の資格を持った人に依頼してください。室内機と配管をトルクレンチで接続したら作業は完了です。
配管とドレンホースを接続する
配管と室外機をつなげ、室内機ドレン排出口にドレンホースを接続する手順は、次のとおりです。
- トルクレンチで配管を室外機に取り付ける
- ドレン排出口にドレンホースを接続する
配管のフレアナットをトルクレンチでしっかりと締めて室外機と接続します。締めが甘いと冷媒ガス漏れを起こすので気をつけましょう。ドレンホースを室内機のドレン排出口に差し込む際は、ホースがしっかりと接続されていることを確認してください。
ホースが緩んでいると水漏れの原因になります。接続後は実際に室内機側から水を流し、外に排出出来ているかテストしておきましょう。
配管とドレンホースを断熱材で覆うと結露を防げます。
エアコンを自分で取り付ける際のリスクと注意点
エアコンを自分で取り付ける際のリスクと注意点について、次の4つを理解しておきましょう。
- 自分でエアコンを取り付けるリスク
- エアコン取り付けの失敗例
- 賃貸物件でDIYする際の注意点
- 取り付け作業の人数
自分でエアコンを取り付けるリスク
自分でエアコンを取り付ける際は、いくつかのリスクが伴います。主なリスクは以下のとおりです。
- 正確な取り付けが困難である
- 事故や怪我の心配がある
- 保証を受けられない場合がある
- 損傷リスクがある
エアコンの設置には配管の接続や電気工事など、専門的な知識と技術が必要になります。素人は適切な工具や機材が揃っていないことが多く、正確に取り付けるのは難しいです。配管の接続不良によって冷媒が漏れた場合、エアコンの性能が低下するだけでなく、環境にも悪影響を及ぼします。
電気工事に失敗すると感電や火災のリスクがあります。自分で取り付けると保証が受けられないことも多いです。業者に依頼すれば施工後の不具合に対して保証が付きますが、自分で取り付けた場合は保証がありません。壁や建物を損傷させるリスクもあります。高所で作業する場合は落下する危険性も高いです。
安全性や確実性を考えると、エアコンの取り付けはプロの業者に依頼することをおすすめします。
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エアコン取り付けの失敗例
自分でエアコンを取り付けた場合の失敗例は、以下のとおりです。
- 配管の接続ミス
- ドレンホースの設置ミス
- 壁の強度の確認不足
- 配線の接続ミス
- 室外機の設置ミス
- 壁の穴開けミス
- ドレンホースの傾斜確認不足
配管がしっかり接続できていないと、冷媒ガスが漏れてしまいます。エアコンの冷房効率が低下し、最悪の場合は機器が故障することもあります。ドレンホースの設置ミスも多く、水漏れによって家具が壊れるリスクがあります。壁の強度を確認せずに据付板を取り付けると、エアコンが落下する恐れがあります。
配線を誤って接続すると、電気系統のトラブルが起こります。最悪の場合は火災の恐れもあるため、事前確認を徹底してください。室外機の設置場所も重要です。不安定な場所に設置すると振動音が発生し、周囲に迷惑をかけます。
賃貸物件でDIYする際の注意点
賃貸物件でDIYを行う際には、いくつかの注意点があります。主な注意点は以下のとおりです。
- オーナーや管理会社の許可を得る
- 原状回復義務を認識する
- 物件に適した工具や材料を使用する
- 迷惑をかけないようにする
- 保証金や敷金への影響を考慮する
- 火災や水漏れに気をつける
- ゴミは適切に処分する
賃貸物件でDIYを行う際は、必ずオーナーや管理会社の許可を得てください。無断で行うとトラブルになる可能性があります。原状回復義務を認識することも大切です。退去時には、部屋をもとの状態に戻す義務があると覚えておきましょう。壁に穴を開けたり床材を張り替えたりすると、後で修繕が必要な場合があります。
使う工具や材料が賃貸物件に適しているかも確認してください。作業中に共用部や他の入居者に迷惑をかけてはいけません。騒音や塗料のにおいが原因でトラブルになることが多いです。作業時間や方法を工夫しましょう。DIYを行うと、保証金や敷金が返ってこない場合があります。事前に確認した上で作業してください。
火災や水漏れなどのリスクを最小限に抑える工夫も重要です。電気工事や配管作業には専門知識を要します。無理せず専門家へ依頼するのも1つの方法です。作業後は必ず清掃を行い、ゴミは適切に処分してください。
取り付け作業の人数
取り付け作業は効率的かつ安全に行う必要があります。基本的に2人以上で作業してください。エアコンを取り付ける際は、室内機と室外機を同時に設置しなければなりません。特に室外機は30~50kgとかなりの重さがあるため、1人で持ち運ぶのは危険です。
DIYと工事業者でのエアコン取り付け費用の比較
DIYでエアコンを取り付ける場合、工具や機材のレンタル費用を含めると費用は約1〜2万円です。しかし取り付けには専門的な知識や技術が必要になります。失敗するリスクがあることに注意してください。失敗すると修理費用がかさむ場合があります。工事業者に依頼する場合の費用は約1〜5万円です。
工具を揃えるところからスタートする場合は、工事業者に依頼したほうが安く済むケースも多いでしょう。
業者に任せることで、エアコンを確実に取り付けられるだけでなく、万が一の不具合にも対応してもらえます。DIYと工事業者のどちらを選ぶかは、費用とリスクのバランスによります。未経験でリスクを避けたい方は、工事業者に依頼しましょう。
工事業者でのエアコン設置費用を安くするコツ
工事業者でのエアコン設置費用を安くするためのコツとして、次の3つが挙げられます。
- 繁忙期を避ける
- 直接業者に依頼する
- 一括見積もりを取る
繁忙期を避ける
エアコンの設置を安くスムーズに進めるには、繁忙期を避けることが重要です。エアコンの設置依頼が増えるシーズンは次のとおりです。
- 6〜8月
- 11〜2月
- 3〜4月
以上の時期は工事業者のスケジュールが混み合います。特に夏場がエアコン取り付け数のピークです。需要が高いため予約が取りにくいだけでなく、費用も高くなります。
閑散期なら工事業者も余裕があるため、迅速かつ親切に対応してくれます。
直接業者に依頼する
工事業者に直接設置を依頼すると、中間手数料が省けてコストを抑えられます。業者と直接コミュニケーションを取れるため、要望が伝わりやすいのもメリットです。取り付け場所の調整や追加作業の依頼がスムーズに行えます。スケジュール調整も柔軟にできるため、急な事態にも対応してもらいやすいです。
口コミや評判を参考にして、信頼できる業者を選んでください。
そんな場合にはくらしのマーケットで取り付け業者を探すのがおすすめです。
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一括見積もりを取る
エアコン取り付けの費用をなるべく抑えたいなら、一括見積もりを取りましょう。主なメリットは以下のとおりです。
- 料金やサービス内容を比較できる
- 価格交渉がしやすくなる
- 無料で利用できる
複数の業者から同時に見積もりを取得できるため、料金やサービス内容を簡単に比較できます。業者間の競争が生まれ、価格交渉がしやすいのもメリットです。自分に合った条件を提示してもらえる可能性が高まります。一括見積もりは基本的に無料です。より良い業者を探すために使わない手はありません。
ミツモアでは最大5社から一括見積もりを取ることができるため簡単に料金を比較できます。
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まとめ
エアコンの取り付けは自分でも行えますが、必要な機材を部品を準備し、手順を正確に把握する必要があります。取り付けの手順は以下のとおりです。
- 取り付け位置を確認する
- 据付板を取り付ける
- 配管用の穴を開ける
- 室内機を取り付ける
- 室外機を取り付ける
- 配管とドレンホースを接続する
自分でエアコンを取り付けるには、多くのリスクが伴います。必ず専門の工事業者へ依頼してください。なるべく費用を抑えて業者に依頼するコツは、以下のとおりです。
- 繁忙期を避ける
- 直接業者に依頼する
- 一括見積もりを取る
本記事を参考に、自分に合った選択肢を選びましょう。
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