こんにちは。エアコンの選び方、買い方、使い方に関するお得情報を発信しているエアコンオタクの「そよまる」です。

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今回のエアコンテーマはこちら!
エアコンの再熱除湿とは?仕組みとメリット&デメリットを解説!
- 再熱除湿って聞いことはあるけどどういう機能なの?
- 再熱除湿の仕組みは?
- 再熱除湿にはデメリットある?
お忙しい方のために先に結論をお伝えします。
- 再熱除湿を使えば部屋が寒くならずにカラッとちょうどいい快適な空間へ
- 電気代が高い点がデメリット
- 高気密化が進む住宅では必須の機能
ここからは再熱除湿とは?仕組みからおすすめの理由をイチから解説。
各メーカーの再熱除湿の違いが知りたい!という方はこちらもご覧ください。
≫再熱除湿搭載エアコンのおすすめメーカーは?除湿能力を徹底比較!
記事を聞き流したい方はエアコン研究所のYouTubeをご覧ください。
冷房は湿度を下げづらいのは本当?

再熱除湿についてお話する前に、まずはエアコン冷房と温度&湿度の関係について知っておく必要があります。
冷房でできること
冷房でできることとは・・・・
- 室内の温度を下げることができる
- 室内の湿度は下げられる時と下げられない時がある。
例えばリモコンで26℃に設定したら温度は26℃まで下げられるけど、湿度は下げられる時と下げられない時があります。
冷房で除湿できるのはどういう時?
どういうときに除湿できるのか・・・?
- 除湿できる時:部屋温度が高くエアコンがフルパワーで冷房している
- 除湿できない時:部屋温度が設定温度に近く、ノロノロパワーで冷房している
室温が冷房設定温度に到達すると、エアコンは冷房の力を弱めて設定室温を維持する運転モードに入ります。
冷房パワーが弱まると、除湿はできなくなります。
実際の冷房時の温湿度環境
実際に我が家で冷房運転をした時の温度、湿度の変化を見てみましょう。
まずは温度から。

18時に設定温度26℃で冷房ON。
温度は順調に下がり、21時にはちゃんと設定温度に到達していることが分かります。
続いては湿度を見てみましょう。

冷房開始から数時間は室温を下げるために冷房がガンガンきいているのでしっかり除湿できており、湿度60%以下をキープしています。ところが室温が設定温度に到達した21時以降、エアコンは室温を安定させる(冷やしすぎない)ためにノロノロ冷房運転になっています。
その結果、22時以降は除湿ができなくなり相対湿度は上昇して60%~70%で安定してしまいました。

湿度が70%付近となるとさすがにジメジメして不快です。
室温を下げずに相対湿度を下げることは非常に難しいことなのです。
- 部屋の温度は下げすぎたくない→除湿できない
- 除湿したい→部屋の温度も下がって寒い
除湿ならちゃんと湿度が取れるのか?2つの除湿方式を解説
では除湿ならば湿度が取れるのでしょうか。
除湿には大きく分けると2種類の方式があります。
- 弱冷房除湿
- 再熱除湿
ちゃんと湿度を取れるのはどちらの除湿方式か?説明していきます。
①弱冷房除湿
弱冷房除湿はその言葉通り、『風量が少ない冷房』のこと。
通常の冷房だと風量が多いため室温まで大きく低下してしまいますが、弱冷房除湿では風量を少なくすることで室温低下量を抑えながら除湿できます。

でも冷房であることには変わりないので、室温はいくらか下がるのが弱点。
そのため、弱冷房除湿で長時間運転していると、もっと除湿したいけどこれ以上室温まで下がるとさすがに寒い・・・。といったことも起こります。
こちらは我が家で弱冷房除湿運転した時の室温と湿度のグラフです。
まずは温度から。

弱冷房除湿運転開始後、室温はほんの少しだけ下がりますが、25、26℃付近をふらふらしています。確かに温度をあまり下げない運転ができていますね。
続いては湿度。

運転開始後、一時的に湿度が少し下がりましたが、その後は75%付近をふらふら。

湿度75%はべたべたして本当に居心地悪いです・・・。
除湿したいところですが、これ以上温度を下げたくないため難しい問題です。
②再熱除湿
再熱除湿は、除湿した冷たい空気を、一度温めてから室内に放出する除湿方式で、温度が下がりにくいのが特徴です。
弱冷房除湿と同じように、我が家で再熱除湿をした時の温度と湿度の変化を見てみましょう。
まずは温度から。

運転開始後温度はスタート時の26℃からほぼ一定をキープしています。
問題は湿度ですが・・・。続いては湿度をご覧ください。

湿度もちゃんと下がります。50%前半をキープできていることが分かります。

湿度が50%代だとカラッと爽やかな空間でとても快適です!
弱冷房除湿はどんなエアコンにも搭載されていますが、再熱除湿は一部の中~高級モデルのエアコンにのみ搭載されている機能です。
特に梅雨のような温度はそこまで高くないけどジメジメする季節にぴったりです。
再熱除湿の仕組み
再熱除湿ならしっかりと除湿できるとご説明しましたが、ここからは再熱除湿の仕組みをご説明します。
エアコンは室内機と室外機が1対1の関係で、配管で接続されています。
この配管内部には冷媒という物質が入っており、冷媒が循環することで室内と室外の熱を交換しています。
冷房:室内機が冷たい空気、室外機が温かい空気を出す

室内機は冷たい空気を出す代わりに、室外機は温かい空気を出します。
言い方を変えれば、室内の熱を集めてを室外に排出していることになります。
暖房:室内機が温かい空気、室外機が冷たい空気を出す。

室内機は冷たい空気を出す代わりに、室外機は冷たい空気を出します。
言い方を変えれば、室外の熱を集めて室内に運んでいることになります。
再熱除湿:室内機が冷たい空気+温かい空気を出す
再熱除湿は冷房と暖房を混ぜたような運転をします。

室外機は冷房と同じく温かい空気を出します。一方の室内機は冷房の冷たい空気と暖房の暖かい空気のミックス。
冷たい空気でしっかり除湿してその後温めることで、湿度は下がるけど温度は下がらないカラッとした空気を出すことができます。
再熱除湿のメリットとデメリット

そんな再熱除湿機能のメリット/デメリットをお伝えします。
メリット
- 部屋が寒くならずカラッと快適な空間になる
このメリットはすでにお伝えしている通り、カラッとした快適さです。

この空気、一度体験したらもう元には戻れません・・・ホントの体験談です(笑)
デメリット
- 冷房と比べると電気代が高い
- 中級グレード以上の一部のエアコンにしか機能がない
デメリット一つ目は電気代が高い点。
空気を一度冷やして除湿してから温めるという効率の悪い運転をしている分、余分な電気を食ってしまいます。

除湿の方が電気代が安いと思ってたのに・・・という方は多いです。
とはいえ、我が家では2024年から再熱除湿搭載エアコンを使い始めましたが、昨年と比べて電気代は10%上がった程度です。
しかも家全体の電気代なので、すべて再熱除湿のせいとは言えないかもしれません。

びっくりするような電気代にはならないでしょう。
デメリット二つ目は、中級グレード以上のエアコンにしか搭載されていないこと。
再熱除湿機能搭載機種については、こちらの記事をご覧ください。
≫≫再熱除湿搭載のおすすめエアコンを徹底比較!
最近の家では再熱除湿が必要な理由

住宅の高性能化
再熱除湿をおすすめしている最大の理由は、住宅が高性能化してきているからです。
昔の家は断熱性がそんなに良くなかったので、冷房がフル稼働したとしても冷えすぎることありませんでした。

部屋を冷やしながら除湿できていました。
しかし近年新しく建てられる家は高い断熱性が求められるようになり、冷房を昔ほど必要としなくなりました。
冷房が減っても除湿は必要
”家の断熱性がいい→冷房の必要性は減る”は正しいのですが、”家の断熱性がいい→除湿の必要性も減る”ではありません。
いくら断熱性が良くても湿度は外から流入してきますし、実は家の中ではいろんなものが湿度を発生させています。

料理、お風呂、食洗器、衣類乾燥機、人の呼吸・・・
冷房の必要性は減っていますが、除湿の必要性には変化なしです。
断熱性の低い家ほどガンガン冷房する必要があるので冷房と同時に除湿できるのですが、新しい高断熱住宅ほど温度は下げずに除湿する必要性が高まっているということです。
湿度が高いと何が問題?

では湿度が高いと何が問題なのでしょうか。2つの問題を解説します。
- 快適性
- 健康
快適性
湿度が高いと単純に不快です。
例えば梅雨時期。7.8月の真夏と比べると気温は低く25℃前後です。これならさほど暑いとは感じないはず。

でもジメジメと不快に感じたことはありませんか?
一方5月はさわやかなイメージがあると思いますが、温度自体は25℃、30℃以上になる日も珍しくありません。カラッとした暑さという表現をすることもありますね。

例えるなら高原にいるような爽やかさ!
温度が同じでもなぜこんなにも体感が異なるのでしょうか。
蒸し暑さを表す指標として不快指数があります。
0.81×温度+0.01×湿度×(0.99×温度-14.3)+46.3
これを計算すると、28℃40%で74.35、24℃90%で74.25で、両者はほぼ同じ値。

湿度10%と温度0.8℃の価値が同じということが分かります。
健康
パナソニック公式サイトによると、湿度60%以上になるとカビやダニの危険ゾーンになります。

特に湿気のこもりやすいクローゼットの中などは要注意です
カビは住宅と人体双方に悪影響をもたらします。建材の劣化、アレルギー・・・。
健康に暮らすためには湿度コントロールが欠かせません。
再熱除湿機能の評判・口コミ

実際に再熱除湿機能搭載エアコンを使用している方の口コミ情報です。
良い口コミ
- 梅雨時期や夏の夜のムシムシ感が軽減された。
- 冷房だと寒い時があったが、再熱除湿は暑くもなく寒くもなくてちょうどいい。
- 水が室外に放出されているのでしっかり除湿できているのだ思う。
良い意見として、冷房よりもしっかり除湿でき、寒すぎず快適に過ごせるという声はよく聞かれました。
悪い口コミ
- 除湿時には室内機から微かに異音がしている気がする
悪い意見としては除湿時に微かに音がするという意見がちらほら見られました。

室内で暖かい空気と冷たい空気の両方を作るための部品で発生する音なんです。
寝室で使用する際には多少注意が必要かもしれませんが、私自身は使用していて気になったことはありません。
電気代が高くなったというような口コミは見られませんでした。我が家では2024年から再熱除湿搭載エアコンを使い始めましたが、夏の電気代が10%程度上がったかな・・・?という程度です。

家全体の電気代なので、簡単には比較できませんが・・・。
流石にそこまでびっくりするような電気代になるということはないでしょう。
みなさんもぜひ再熱除湿を使ってください!

よし、今年の夏は再熱除湿使うぞ!
と思われた方もいるかもしれませんが、残念ながら再熱除湿はすべてのエアコンについている機能ではありません。一部の中~高グレードのエアコンにしか搭載されていないのです。
各メーカーの再熱除湿機能搭載エアコンはこちらで紹介していますので、合わせてご覧ください。
≫≫大手メーカーの再熱除湿搭載エアコンを徹底比較!
再熱除湿機能搭載エアコンはどこで買うのがオトク?

さて、再熱除湿の仕組みやメリット&デメリットを紹介しました。しかしエアコンはどこで買うかも重要なのをご存じでしょうか。
それは購入場所によって価格が大きく異なるからです。

エアコンを購入できる家電量販店とネット通販の特徴をまとめてみました!
家電量販店 | ネット通販 | |
---|---|---|
メリット | ・店員に丸投げで購入可能 ・量販店独自ポイント還元あり ・価格交渉による値引き可能 ・複数台購入時の割引あり | ・家電量販店よりも価格が安い ・通販ユーザーはポイントの使い道多数 ・スマホひとつで購入可能 ・自分で選ぶから購入時の納得性高め |
デメリット | ・通販より価格が高い ・ポイントの使い道が少ない ・無駄に高い製品を勧められるかも | ・自分で商品の知識を仕入れる必要あり ・価格交渉は原則不可 ・複数台購入割引原則なし |
家電量販店
こんな人は家電量販店がおすすめです。
- 店員と相談しながら実物を見て決めたい
- 価格交渉が得意
- 取り付けまで一貫して対応してほしい
ネット通販が勢力を伸ばしているものの、特にエアコンのような家電に関してはまだ家電量販店での購入を検討する人も多いです。多少価格は高くても機種選定から取付工事まで全てお任せしたい人におすすめ!
ネット通販
こんな人はネット通販を検討してみてもいいでしょう。
- できるだけ最安価格で買いたい
- 店員との価格交渉は苦手
- 自分で各エアコンの特徴を調べたい
実はエアコンもネット通販で買える時代。家電量販店より安くお得に買いたい人におすすめです。
結局どっち?
安く買うためには圧倒的にネット通販がおススメです!
例えば・・・
ダイキンエアコン最安シリーズのEシリーズは、通販で買うと6畳用で5~6万円程度のところ、家電量販店では9~10万円程度となります。
2025年3月時点でのダイキンEシリーズ6畳用のネット通販と家電量販店でのエアコン本体価格比較はこちら!
ネット通販 | 家電量販店 | ||||||
Amazon | 楽天市場 | Y!ショップ | 価格.com | Joshin | ケーズ | エディオン | ヨドバシ |
60300 | 61180 | 59950 | 55000 | 94800 | 104280 | 99400 | 100910 |
なんと通販の方が3~4割引きで購入可能なことが分かりました。
通販は不安という方もいらっしゃるかと思いますが、大手通販サイトの楽天市場とYahoo!ショッピングにはきちんと出店基準があるので安心です。

私はにエアコンを楽天市場で購入して家電量販店の3割以上安く手に入りました!価格交渉不要なのでノンストレスでしたよ♪
家電量販店と通販のメリットやデメリットをもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
≫エアコンどこで買う?安く買う方法は?家電量販店vs通販!価格調査!
エアコンはさらに取り付け費用もかかります。通販ショップは取り付け費用が少し割高な傾向にあるのがネック。
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私もくらしのマーケットでエアコン取り付けを依頼したことがありますが、安くて丁寧で大満足でしたよ。次も絶対リピートします!
おわりに
再熱除湿は、特に断熱性の高い築20年以内の新しい家ほど必要な機能です。
- 気温は高くないけどムシムシして不快・・・・
- 冷房だと肌寒く感じる
- 冷房の設定温度を上げると暑い・・・
温度は下げずに湿度だけ下げられる再熱除湿はこのようなお悩みを解消するのにぴったり!
エアコン買い替えの際には、再熱除湿機能搭載のエアコンを検討してみてください。
本サイトではエアコンのお得情報を発信しています。
何か気になることがございましたら、どんな些細なことでもお気軽に「お問い合わせ」よりご連絡くださいね。必ず返信しております。
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